http://maltinerecords.cs8.biz/93.html
Maltine Recordsからの9ヶ月ぶりのリリースとなりました。
意外と結構経ってましたね。
その間はCDでのリリースが中心だったので、ネットレーベルからのリリース自体久々でした。
今回は3曲入りシングルで、2曲のオリジナルと、タイトル曲のリミックスを1曲収録しています。
タイトル曲の『piano lesson』
この曲は実は去年の暮れ辺りに既に完成していて、今年2月以降のライブでも必ず1曲目に披露していた曲です。
前作『6tracks(forMirai)』に収録した『wave rider』は僕にとってこれまでにない路線の曲だったので、そのときのノウハウを活かしつつ、従来のアシッド路線も踏襲しつつで、さらに1曲できないかという事で作ったものです。
タイトルに関しては命名理由が複数あるんですが、イメージが狭まるだけかもしれないので、ここでは敢えて公表しない事にします。同名の映画やNHK教育テレビの番組『スーパーピアノレッスン』とは一切関係ありません。
2曲目の『it's more fun to (family) compute』
タイトル自体はクラフトワークの『it's more fun to compute』(邦題『コンピューターはボクのおもちゃ』)を捩ったものですが、family compute、つまりファミリーコンピュータ、ファミコンをテーマにした曲です。
ファミコンやゲームボーイを駆使したchiptuneは世の中に数多くありますが、基本的にはブレイクコアやガバなどハードめの音楽をベースにしたものが多く、またメロディやコード主体による構成で作られたものが主流で、BPM120~130代のミニマルな構成の曲が少ないと感じていたので、自分で作ってみる事にしました。
曲中で鳴っているのは全て初代ファミコンから出した音。打楽器音もファミコンのサンプリング機能(「水戸黄門」など一部のソフトで使われていたアレです)を駆使したものを混ぜています。midinesというファミコンをMIDI楽器化できる特殊なカートリッジを用いて、Electribe EMX-1で音色やシーケンスパターンを制御しています。
3曲目『piano lesson (Go-qualia Remix)』
分解系レコーズのGo-qualiaさんによる1曲目のリミックスバージョン。
分解系とマルチネはこれまで直接的な接点がありそうで意外となかったので、この機会にお願いできないかという事でオファーさせて戴きました。
tomadさんからのリクエストでちょっとアグレッシブな雰囲気に仕上がってますね。
Go-qualiaさんといえば、先日Virgin Babylon Recordsと分解系レコーズの連名でのCDのリリースが発表されましたが、そちらも非常に楽しみですね。
ジャケットに関しては今回GraphersRockのtamioさんにお願いしました。
非常にカッコイイジャケを用意して戴きました!
このジャケのおかげで作品全体が身の丈以上にぐっとシックに締まった感じがします。いや、ほんとにありがたいです。
Go-qualiaさんのリミックスでもそうなんですが、曲中に原曲にはないピアノの音を入れて戴いたり、このジャケでも鍵盤をモチーフにした要素を入れて戴いたりと、曲やタイトルからイメージを広げてもらって、こういったかたちでリアクションが返って来るというのは、他の方と物を作っていく過程で非常に楽しいところですね。